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毎日つかっているLINE(ライン)。もし自分に何かあったら、このアカウントはどうなるのでしょう。結論から言うと、LINEアカウントは家族が引き継ぐことはできません。できるのは「そのまま残す」か「削除を申し込む」かの2つです。今からで大丈夫です。落ち着いて整理していきましょう。
LINEアカウントは「本人だけのもの」

LINEアカウントは、作った本人だけが使えるものです。LINE公式のセーフティセンターにも、こう書かれています。「ご遺族であっても故人のアカウントを引き継ぐことはできません」。財産のように受け継ぐものではなく、本人限りのサービス、と考えてください。ここだけ押さえておけば大丈夫です。
家族にできるのは「残す」か「削除」の2つ
では、遺された家族には何ができるのでしょうか。大きく分けて2つです。LINE公式は「利用者が亡くなった場合の手続きは必須ではありません」としています。あわてて決めなくて大丈夫です。
| 選択肢 | やること | 知っておきたいこと |
|---|---|---|
| そのまま残す | 特に手続きはしない | アカウントはそのまま残る場合があります。友だちのトーク一覧にも表示されたままになります |
| 削除を申し込む | LINEの「お問い合わせフォーム」から遺族が申し込む | 亡くなったことがわかる書類などの提出を求められることがあります。一度削除したアカウントは元に戻せません |
FacebookやInstagramにあるような「追悼アカウント」の仕組みは、いまのところLINEにはありません。選べるのは、残すか削除するか。ここだけ覚えておけば十分です。
サービスごとに「死後の備え」は大きく違う
意外に思うかもしれませんが、死後の扱いはサービスごとに違います。主なところを並べてみます。
| サービス | 本人が生前にできる設定 | 亡くなったあとの家族の窓口 |
|---|---|---|
| LINE | 公式の指名機能はなし | お問い合わせフォームから削除を申し込む |
| アカウント無効化管理ツールで、一定期間使わなかったときの連絡先とデータの渡し先を指定できる | 故人のアカウントに関するリクエストを送信する | |
| Apple | 故人アカウント管理連絡先(レガシーコンタクト)を指定できる | 指名された人が法的書類を提出して申請する |
| Facebook・Instagram | 追悼アカウント管理人を指定できる(Facebook) | 追悼アカウントへの切り替え、または削除を申請する |
各社の公式ヘルプおよび国民生活センター「今から考えておきたい『デジタル終活』」(2024年11月20日)をもとに作成
ここで大事なのは、指名の設定は本人しかできないということです。亡くなってからでは設定できません。よく使うサービスから、少しずつ手をつけていきましょう。
「アプリを消す」と「アカウント削除」は別もの
ここ、迷いやすいところです。スマホからLINEアプリを消しても、アカウントそのものは消えません。LINE公式も「アプリを削除してもLINEアカウントは削除されておらず」と説明しています。
アプリを消すと、その端末に残っていたトーク(会話)の履歴は見られなくなります。でもアカウントは残ったままです。大切な会話を手元に残したい場合は、アプリを消す前に、トーク履歴の保存や写真の保存をしておきましょう。思い出は残しつつ、手続きを進めるのがおすすめです。
LINE Payは国内サービスが終了しています
ここは情報が変わった部分です。日本国内の「LINE Pay」は2025年4月30日までに順次終了し、国内の送金・決済は「PayPay」に一本化されました。残高の相続を心配する声もありましたが、前提が変わっています。
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 2024年11月下旬 | 国内での新規アカウント開設を終了(予定として発表) |
| 2025年1月〜4月 | 希望者はLINE Payの残高をPayPay残高へ移行できる機能を提供 |
| 2025年4月30日まで | 国内の決済・出金など各サービスを順次終了 |
| 2025年5月以降 | 残っている残高は、資金決済法にもとづく払い戻しを予定と発表 |
出典:LINEヤフー株式会社「日本国内における『LINE Pay』サービス終了に関するお知らせ」(2024年6月13日)
いまも払い戻しを申し出られるかどうかは、公式の案内をご確認ください。金額が大きい場合などは、弁護士や司法書士などの専門家にご相談ください。個別のケースで扱いが変わることがあります。
放置すると心配なこと
不安を煽るつもりはありませんが、注意点もお伝えしておきます。ログイン情報が漏れると、乗っ取りやなりすましに使われることがあります。LINE公式も、アカウントの乗っ取り事例に注意するよう呼びかけています。
それ以上に多いのが「スマホの中の契約」の問題です。国民生活センターには、次のような相談が寄せられています。
| 相談の例 | 何が起きたか |
|---|---|
| ネット銀行の手続きができない | 故人のスマホの画面ロックが解除できず、どこに口座があるかもわからなかった |
| コード決済の相続手続きが進まない | 必要書類を郵送したが、1か月たっても残高の回答がなかった |
| サブスクの請求が止まらない | 解約にIDとパスワードが必要で、遺族にはわからなかった |
出典:国民生活センター「今から考えておきたい『デジタル終活』」(2024年11月20日公表)
同センターは、契約者が亡くなっても事業者にはその事実を知る手段がないため、解約手続きをしない限り請求は続く、と説明しています。
元気なうちにできる、小さな備え
あわてなくて大丈夫です。今日できることから、少しずつで構いません。順番に並べてみます。
| 順番 | やること | ひとこと |
|---|---|---|
| 1 | スマホのロック解除の方法を、家族が困らない形で残す | 国民生活センターは、名刺大の紙にパスワードを書き、修正テープを2〜3回重ねて隠しておく方法を紹介しています。合言葉だけを書く方法もあります |
| 2 | 使っているサービス名とIDを書き出す | LINE・ネット銀行・サブスクなど。パスワードは1と同じ扱いで大丈夫です |
| 3 | LINEをどうしてほしいか希望を書く | 「残してほしい」「消してほしい」のひと言で十分です |
| 4 | GoogleやAppleの指名設定をしておく | 本人しかできない設定です。ここまでできたら、ひと休みしましょう |
書き方に迷ったら、エンディングノートを使うのがおすすめです。法務省と日本司法書士会連合会が無料で公開しているものもあります。国民生活センターも、スマホのパスワードや契約中のサービスの整理に活用しましょう、と呼びかけています。
スマホの中の契約で、家族が困らないために
デジタル終活の無料相談【デジ・タクセル】
相続や契約の扱いは、ご家庭の事情で変わります。個別のケースは専門家にご相談ください。
よくある質問
Q. 家族が代わりにLINEにログインして中身を見てもいいですか。
A. LINEアカウントは本人だけが使えるものとされています。家族が引き継ぐことはできません。トラブルのもとになるため、削除を希望する場合はお問い合わせフォームから正式に申し込むのが安心です。
Q. 削除したあとで、やっぱり残しておけばよかったと思ったら戻せますか。
A. 一度削除したアカウントは元に戻せないとされています。トーク履歴や写真で残したいものがあれば、申し込みの前に保存しておきましょう。
Q. 何も手続きしないと、家族に迷惑がかかりますか。
A. LINEについては、手続きは必須ではないとされています。ただし有料サービスやサブスクは、解約しない限り請求が続きます。LINE以外の契約もあわせて確認しておくと安心です。
Q. 自分が元気なうちに、LINEに「死後はこうしてほしい」と登録できますか。
A. 2026年8月時点で、LINEにGoogleやAppleのような指名機能はありません。希望はエンディングノートなどに書いて、家族に伝えておくのが確実です。
今日のまとめ(チェックリスト)
| 確認 | 項目 |
|---|---|
| □ | LINEは本人だけのもの。家族は「残す」か「削除」を選べる |
| □ | 削除はLINEのお問い合わせフォームから申請する(元には戻せない) |
| □ | 自分の希望とスマホのロック解除方法を、元気なうちに家族へ伝えておく |
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参考:LINEセーフティセンター「アカウントを安全に保つために」/LINEヤフー株式会社「日本国内における『LINE Pay』サービス終了に関するお知らせ」/国民生活センター「今から考えておきたい『デジタル終活』」(いずれも2026年8月時点)


