相続の相談はどこにする?専門家の違いと費用

相続の基本

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相続の相談先は、「困っていることの中身」で決めるのが近道です。税金なら税理士、不動産の名義変更なら司法書士、もめごとがなく書類を整えたいなら行政書士、争いがあるなら弁護士。まずはこの4つだけ覚えておけば大丈夫です。費用は事務所ごとに自由に決められるため、相談前の見積もりで確認しておきましょう。

相続の相談先は「中身」で決まる|早見表

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イメージ(AI生成)

それぞれの資格には、法律で定められた仕事の範囲があります。国の説明にもとづいて整理すると、次のようになります。

困っていること 主な相談先 根拠
相続税の申告・納税の相談 税理士 税務代理・税務書類の作成・税務相談は税理士の業務(税理士法2条1項)
不動産の名義変更(相続登記) 司法書士 登記手続の代理・法務局に提出する書類の作成(司法書士の業務)
遺産分割協議書など書類を整えたい 行政書士 権利義務・事実証明に関する書類の作成(行政書士法1条の2)
相続人どうしで話がまとまらない 弁護士 紛争性のある事案の代理は弁護士の業務

表:国税庁「税理士制度のQ&A」、法務省「司法書士の業務」、総務省「行政書士制度」の記載をもとに作成(2026年7月時点)

ここだけ押さえておけば大丈夫です。「不動産があるかどうか」「相続税がかかりそうかどうか」「もめているかどうか」。この3つを整理すれば、相談先はほぼ決まります。

ちなみに、資格のない人がこれらの仕事を報酬をもらって行うことは、法律で禁じられています。行政書士法では、資格のない人が「手数料」「コンサルタント料」などの名目で報酬を受け取って書類作成を行った場合、1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金と定められています。「相続の手続き、まとめて代行します」という広告を見かけたら、どの資格の人が担当するのかを確かめてください。

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※ご家庭ごとに事情は異なります。個別の判断は必ず専門家にご相談ください。

費用はいくら?「決まった料金表」はありません

ここ、迷いやすいところです。士業の報酬は、かつては会則で基準が定められていましたが、現在は各事務所が自由に決める形になっています。そのため「相続の相談は一律いくら」という公的な料金表はありません。

だからこそ、次の3点を最初に聞いておくと安心です。

1つめは初回相談が有料か無料か。2つめは作業ごとの見積もり(戸籍集め、書類作成、登記申請などを分けて出してもらう)。3つめは実費が別途かかるかです。戸籍謄本の取得手数料や登録免許税は、報酬とは別にかかります。

金額を口頭だけで済ませず、書面かメールで残してもらいましょう。あわてなくて大丈夫です。複数の事務所に見積もりを出してもらってから決めても、失礼にはあたりません。

お金に不安があるときは「法テラス」という選択肢

法テラス(日本司法支援センター)は、国が設立した法的トラブルの総合案内所です。収入と資産が一定の基準以下の方は、弁護士・司法書士との法律相談を無料で受けられます。相続や遺言の相談も対象に含まれています。

公表されている基準は次のとおりです。

家族人数 収入基準(手取り月収) 資産基準
1人 182,000円(※200,200円) 180万円以下
2人 251,000円(※276,100円) 250万円以下
3人 272,000円(※299,200円) 270万円以下
4人 299,000円(※328,900円) 300万円以下

表:法テラス「無料法律相談のご利用の流れ」より(2026年7月時点)。※印は東京都特別区・大阪市など一部地域の基準。家賃や住宅ローンを払っている場合は、一定額を収入から差し引ける仕組みもあります。

相談時間は1回30分。同じ問題について3回まで無料で相談できます。予約が原則で、高齢や入院などで出向くのが難しい場合は、自宅や病院での相談に応じてもらえることもあります。

よくある質問

Q. 銀行や信託銀行に相談してもいいですか。
A. 窓口として相談に応じてもらえます。ただし相続税の申告や登記そのものは、提携する税理士・司法書士が担当する形になるのが一般的です。誰が実際の手続きを行い、費用がどう分かれるのかを確認しておくと安心です。

Q. 相続税がかかるかどうか、まだわかりません。
A. まずは基礎控除の範囲内かどうかを確かめるところからです。一般的には、基礎控除を超えそうな場合に税理士へ相談する流れになります。判断に迷うときは、税務署の相談窓口や税理士に確認してください。

Q. ひとつの事務所にまとめて頼めますか。
A. 資格を持つ人どうしが連携し、窓口を一本化している事務所もあります。その場合も、どの業務を誰が担当するのかを説明してもらいましょう。

今日のチェックリスト

1. 不動産・相続税・もめごとの3点で、自分の状況を整理する
2. 相談先の候補を2つ挙げ、初回相談が無料かを調べる
3. 見積もりは「報酬」と「実費」を分けて出してもらう

相続の手続きには期限があるものもあります。あわてる必要はありませんが、早めに相談先の見当をつけておくと、あとの手続きがぐっと楽になります。

どこに相談すればよいか迷ったままの方へ。→ 相続の無料相談を申し込む【相続アシスト】
※法律・税務の取り扱いは個別の事情で変わります。最終的な判断は専門家にご相談ください。

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参考:国税庁「税理士制度のQ&A」、法務省「司法書士の業務」、総務省「行政書士制度」、法テラス(日本司法支援センター)「無料法律相談のご利用の流れ」(いずれも2026年7月時点)